2015年12月09日

ネタバレしない程度で「女子攻兵 7巻」(松本 次郎 著 新潮社 BUNCH COMICS)感想

 一応、ネタバレの無い範囲でいきましょう。
 一巻の始まりは、巻末の作者のインタビューから引用すると「出オチ」という、インパクトと妙に偏ったイマジネーションに満ちていましたが、そこから主人公タキガワ中尉の内面へとクローズアップするという形で物語が収斂していき、無事に完結しました。
 個人的には、自分の読んでいるものの傾向もあるんでしょうが、次元世界というものは存在せず、ただタキガワ中尉の脳内で巡る妄想の世界の中での話なのではないかと勘繰っていましたが、そんなことはなく、狂ったような世界に放り込まれたタキガワ中尉が世界と対峙してケリをつけるという真っ当な話になっています。そこまで狂ったお話にはならなかった。
 長編という形にするには、主人公が自分の因縁との決着をつけるという話にならないと納得がいかないのですね。一巻のあそこから上手く決着をつけたのは大変な作業だったと思います。ところどころに女子攻兵らしい狂気が垣間見えたのは嬉しかったです。
 因縁話という性格上、アクションシーンが減っていく傾向はあったものの、女子攻兵らしさは失われず、いいエンディングにたどりついたように思います。また初めから読み返してみたい。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする