ヤバい。財布が軽い。
ここのところ、資料探しで行脚していたのだが、古書店や書店でついでにあれやこれやと購入していた。それが積もり積もってこんなことに。好きな本たちなので、一日に一冊のペースで読んでしまって、消化も早い。
さてさて。
昨夜、そんな調子で読んでいた怪談本を読み終えたのは深夜一時半頃。すっかり背筋が冷えてしまって、困っていたところで流していたルマン24時間レースに目線を移すと、レースの視察に来たジャン・トッドが映っていた。
ふと頭の中に、私がF1にのめり込んでいった1990年代末ころ、ミハイル・シューマッハと組んで世界の頂点へと登りつめていったことが脳裏を駆け巡った。怪談の怖さなど吹き飛んでしまった。
怪談の恐怖というのは、読んでいる一瞬のひと刹那。人の半生というのは事の軽重はあれ様々な影響を世の中に表す。怨霊の怖さなど、偉業を成し遂げた方の半生と比べれば紙のように軽いものだなと感じた。もちろん、怪談が愉しいもの、読まずにはいられないものなのは変わりありませんけどね。