2013年04月22日

「空版ガールズ・アンド・パンツァー」勝手に企画 その1

 アニメ「ガールズ・アンド・パンツァー」略してガルパンが、陸ものプラモデル業界に活況を生みました。一部では「空のプラモデル業界にもガルパン現象を!」と望む声もあると聞かれます。その真偽はともかく、空版ガールズ・アンド・パンツァーがあり得るのか、作れるのかどうか、この機会に考えてみようと思います。

 とは言うものの、先行するガルパンがあるために、二番煎じにならないようにする工夫が必要です。ガルパンが、作品を成立させるために打った手を、別の方法でクリアする必要があるわけです。
 ガルパンの場合、女の子が戦車に乗って日本一を目指すというスポーツがある、という世界観を作るために、序盤で全長一キロ超という巨大な空母を出現させ、主人公たちの住む町は空母上にあるということで、強固な箱庭世界を作り出し、こんな世界なら女子高生が戦車に乗っても違和感が無いだろう、という絵を視聴者に受け入れさせることに成功しています。
 空の場合はどうか。ガルパンでは、主砲弾の直撃を受けても破壊されないよう、作品世界の先端技術で成立させています。全長一キロ超の空母を出現させた時点で、視聴者には違和感なく受け入れさせる下地ができています。空の場合、飛行機は上手く飛行を続けないと操縦士は墜落死することになり、空中戦では敵の攻撃が命中することと同時に空中衝突も飛行の継続に対してクリティカルなダメージとなるので、単純に「女子高生が戦闘機に乗って戦う」という設定を作るわけにはいきません。
 そこで必然的に、主人公たちは戦闘機に乗らず、遠隔操縦で飛ばすという設定が必要になります。米軍の無人機のように、主人公たちは実際には機体に乗らず、本物そっくりの(なんなら本物の機器をそのまま使った)コックピットの中から、操縦席に据えられたカメラからの視界を頼りに空中戦を戦うということです。
 そうした設定を生かすために、主人公には「遺伝で視力が悪く、本物の飛行機を操縦することができない女の子」にしてやりたいところです。本物に乗って操縦することはできないけれど、飛ばすことはできる、というわけです。

 さてさて、次に、女子高生が戦闘機を飛ばすという世界観を成り立たせなければなりません。ガルパンでは、前述の巨大空母という箱庭世界がその世界観を成り立たせていたように思えます。空母という軍事的な建造物の上で、軍事以外の何物でもない戦車を操るという、同じようなベクトルで架空要素を積み重ね、現実世界から徐々に軍事が愛玩的に扱われる架空世界へとスライドさせていく仕組みでした。
 空の場合、なるべくなら空の延長上、宇宙に関連した設定で勝負に持ち込むべきでしょう。
 私が考えるならば、宇宙開発時代になり、日本政府は宇宙開発に従事する若者を増やすべく、空や宇宙に関連する事業をする学校法人に補助金を出す政策を打ち出す。グライダーや航空写真同好会など、既存の課外活動が発達したほか、ラジコン飛行機を飛ばす同好会や実際の飛行機の復元をする部活動などの中から、実際の飛行機をラジコンにして飛ばす同好会が現れ、補助金を目当てに様々なメーカーが実機ラジコン業界を形成。その内に当然のことながら、実機ラジコンで空中戦をする好きものが現れ、ラジコン空中戦が日本中に少しずつ浸透、ついには学校対抗戦、地域対抗戦、日本一決定戦などが行われるようになった。という感じ。
 アニメという絵の世界で説得力を持たせるには、世界観を印象付ける絵が必要になると思います。そこで、冒頭のシーンではるかな未来を象徴する宇宙往還機(空気抵抗の少ない亜宇宙を飛行することで速度を出し、今よりはるかに短い時間で目的地にたどり着ける飛行機。エヴァで碇指令が乗っていたこともありました)で、舞台となる高校へと留学先から帰国する、なんていうシークエンスがあるといいと思います。着陸した時に、飛行場にたむろする大小の未来的旅客機やら何やらを描写しておくと、なおいいと思われます。
 それと対照的に、高校の入学式で、戦闘機部が飛ばすノースロップ・グラマン F−14Aトムキャットが編隊でフライバイする、しかも飛行機はファンシーなマークやら何やら、玩具みたいな塗装で飛んでいる、という流れを作れれば、ハードな未来世界の中にある学園という箱庭の中の究極の非現実、という作品世界を成り立たせることができるのではないか、と愚考します。

 こういうことを考え出すと面白いので、この話は続けます。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 架空アニメの企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする