2016年10月01日

椿の出生が明らかになっていく「当て屋の椿」13巻雑感

 今日は海資料に行くも、出かける時にはちょうど良かった恰好では三時過ぎには寒く感じ、少し早めに帰宅する。急に気温が下がってきた。これで日曜日にまた暑くなると、体調が悪くなりそう。

 昨夜、買ってきた「当て屋の椿」13巻(川下 寛次 著 白泉社ヤングアニマルコミックス)を一気に読んでしまいました。
 ヒロイン格の椿は不思議なキャラで、作中の女性キャラはほぼ裸に剥かれているにも関わらず椿だけはトップを見せない、という扱いを受けており、メンタリティーも作中に現れる人の理を外してしまった殺人者に近いものとして描かれています。それでも主人公側にいるキーパーソンとしての立ち位置が揺るがないのは、どこまでも明るく前向きで時にはノーテンキな部分にあるのだと思われますが、そんな彼女の出生譚がこの最新刊です。
 それにしても、私がこの作品の中でいつも魅かれてしまう、悪人の中に描かれる狂気性は凄いですね。このタガの外れ方は真似できません。名悪役には狂気を内在するキャラクターが少なからずいますが、この13巻のさる人物のそれには痺れました。いいですね、こういう人。身近にいたら厭ですが。
 それはともかく、椿という作中では異質な存在がどう作られていくか、その端緒が暴かれていくのが楽しみです。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月18日

再度散歩と亜人ちゃん三巻一言

 明日は悪天候ということなので、もう一度だけミモザと白木蓮を見に行く。ミモザは、よい卵を使ったミモザサラダのような風情になっていた。木蓮は木によって満開だったり散り始めていたり。マンガを買って帰宅。今月は珍しく、好きなマンガが三冊ほど出た。のんびり読んでいきたい……と思ったら、ついつい一冊に手を出して読了。
「亜人(デミ)ちゃんは語りたい」三巻読んだ。警察亜人課の方がメインの巻と言ってよさそうな感じで、主にサキュバス先生に絡んできて今後の話を動かしそう。いいよ、いいよぉ。あっちゅう間に読み終わったのがもったいないなぁ。続きは数か月後かぁ。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月09日

ネタバレしない程度で「女子攻兵 7巻」(松本 次郎 著 新潮社 BUNCH COMICS)感想

 一応、ネタバレの無い範囲でいきましょう。
 一巻の始まりは、巻末の作者のインタビューから引用すると「出オチ」という、インパクトと妙に偏ったイマジネーションに満ちていましたが、そこから主人公タキガワ中尉の内面へとクローズアップするという形で物語が収斂していき、無事に完結しました。
 個人的には、自分の読んでいるものの傾向もあるんでしょうが、次元世界というものは存在せず、ただタキガワ中尉の脳内で巡る妄想の世界の中での話なのではないかと勘繰っていましたが、そんなことはなく、狂ったような世界に放り込まれたタキガワ中尉が世界と対峙してケリをつけるという真っ当な話になっています。そこまで狂ったお話にはならなかった。
 長編という形にするには、主人公が自分の因縁との決着をつけるという話にならないと納得がいかないのですね。一巻のあそこから上手く決着をつけたのは大変な作業だったと思います。ところどころに女子攻兵らしい狂気が垣間見えたのは嬉しかったです。
 因縁話という性格上、アクションシーンが減っていく傾向はあったものの、女子攻兵らしさは失われず、いいエンディングにたどりついたように思います。また初めから読み返してみたい。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月16日

自衛隊の目指す対中国戦ってこんな感じ? 「OMEGA7」五巻(小林 源文 著 SBクリエイティブ)感想

 体調は回復の実感は無いものの、咳の激しさは収まりつつある感じ。

 刊行日より遅れましたが、「OMEGA7」五巻(小林 源文 著 SBクリエイティブ)を読了しました。
 一応、非正規特殊部隊のオメガが主役なのですが、本巻は日本と中国の小競り合いがメインになっているので主役はちと食われ気味です。で、その日中紛争の中身なんですが、ミサイルによる海空の飽和攻撃と潜水艦によるとどめの一撃なんですね。これって多分、自衛隊が理想としている戦闘のカタチなんだと思います。今、護衛艦に入れているリンク16によるデータリンクシステムで、上空のAWACSと空自のF−2Aとの合同作戦で、敵を一気に壊滅させるっていう寸法です。
 この描写が、すこし綺麗すぎるような気もします。小林源文先生が過去に書いた対ソ戦争もの、北海道に攻めてくるソ連軍を機甲師団や普通科で殲滅する話の「BATTLE OVER 北海道」(共著)、それと新潟と東京が同時攻撃されてソ連に官公庁やマスコミが抑えられ、孤立無援でドロドロの撤退戦を繰り広げる「RAID ON TOKYO」。この二作品の内、自衛隊がやろうとしていた戦争が「BATTLE OVER 北海道」で、やりたくない戦争、ソ連軍に主導権が握られてなすすべなく戦わされるのが後者「RAID ON TOKYO」の内容に思えるんです。
 今回のOMEGA7に出てくる日中戦は、恐らく自衛隊の理想の戦争、「BATTLE OVER 北海道」のような世界観のように感じられます。それと、歴史上ではフォークランド紛争以後は起きていない、本格的な海戦のシミュレーションでもあります。フォークランド紛争でも、アルゼンチン側は砲火を交える距離までは艦隊をイギリス軍に接近させられなかったわけですが、日本と中国の場合は恒常的に航空優勢を取ることがむつかしい洋上で戦わざるを得ないので、必然的に護衛艦隊が敵艦隊を排除するために直接攻撃しなければならなくなるので、ひょっとしたら第二次大戦の太平洋戦線以来の大規模海戦になる可能性もあるわけですね。
 ただし、実際に中国が正面切って挑んでくるかどうか、「RAID ON TOKYO」に描かれたような、戦いたくない戦争、自衛隊が避けたいと思う形の戦争もあるんでしょう。それはどんなものなのか。個人的には、沖縄に自称独立派の勢力が気勢を上げ、中国軍を招き入れて無血占領のおぜん立てをするようなものを想像しますが、そうなったら自衛隊員は民間人に紛れ込みながらゲリラ戦ということで中国軍高官を狙撃したり、揚陸艦を港で荷揚げする前に爆破するとか、中国軍の浸透を抑えつつ施政権を取り戻すための国内手続きをするという、ウクライナ内戦に似た様相を呈する感じになりますか。そんな風に想像を巡らしたりしています。
 現段階の日本が、中国に対してどこまでやれるのかという問題は、この「OMEGA7」五巻で十分に描かれていると思います。作品世界ではF−35Aが戦っているので、五年以上は先の未来にはなりますが。軍事の世界では予想が変わることもありますし、日本の防衛装備品が輸出可能になったことで今までにない技術交流も生まれているので、近いうちにまた別の可能性も開けるかも知れませんね。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月21日

マンガ版「新世界より」第七巻(最終巻)感想

 ここのところ寝不足だったので、今日は休息。めちゃくちゃ暑い。こういう日こそ海辺は気持ちいいのだけれど。

 実は、マンガ版「新世界より」の著者がツイッターでちらっと「雑誌の原稿料が少なくて赤字」という情報を呟いていたので(twitterの方は消されているのでまとめ記事ですが:http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-24539.html#more)、単行本が出たらそっこーで買わなくてはと思っていました。
 甥っ子が来ていたのですっかり忘れていたわけですが。
 そんなわけで、ようやく読み終わったので感想をば。
 エロいと話題だったマンガ版も、さすがに最終巻ではお色気はないだろう、と思いきや、一ページ分だけありましたよ。内容は前巻からずっとクライマックスなので、無くても充分に面白いのですが、こういう隙間のサービスはとても嬉しい。
 ストーリーは原作もあり、アニメも完結しているので触れないことにして、マンガならではの要素として個人的には主人公の渡辺 早季ちゃんの私服が素晴らしかったことを強く推したいと思います。
 今、本棚から引っ張り出して眺めてますが、一巻の表紙で胸の谷間が強調されている私服は、股上の浅さもものすごく、ただ立っているシーンだけでも妙に色っぽく見えます。原作からストーリーを大きく外すことができないコミカライズにおいて、画をみるだけで楽しめるようにする方向性は正しいと思います。お色気や残虐なシーンはアニメにできない分、マンガで絵にするというサービスは、アニメを全話観たあとでも先が気させてくれました。今のアニメは、そういう意味では残酷なできごとの起こりにくい、いわばおとぎの世界みたいに見えるのですが、まあこれはアニメ制作会社の問題ではなく日本社会全体に関わるものなのでこれ以上は突っ込みません。
 私服の話に戻しますと、4巻で26歳になった主人公は、しばらく和服姿になってしまいます。話の展開的に仕方なく、お色気は扉ページのみになってしまいますが、5巻の終わりで再び私服に戻ります。26歳の早季ちゃんの私服も方向的に1巻の小学生時のものを引き継ぎ、谷間と股上が強調された素晴らしいものになります。
 そして7巻ではシーンが切り替わり、町を取り戻す作戦が行われますが、そのわずかなページで描かれる早季さんの私服が、これまたすごい。一言で言えば「横乳」です。
 その後は、基本は和装になります。町の実力者ですからね。控えなければなりません。そうした事情は、銅像として讃えられた東京大決戦と題された彫刻によって如実に語られています。谷間と股上が強調されていた私服姿が、その下にシャツを着せることによってお色気が封じられているのです。
 マンガ版の作中世界においても、権力者がエロくちゃいけないんですね。わかります。

 とまあ、マンガならではの楽しみがあった主人公の私服姿でしたが、もう一つ忘れてはならないオリジナル要素が「おだぶつ!! ゆう麗子ちゃん」。基本的に厳しい展開の続く本編と打って変わって、死んでしまった魅力的なキャラクターのやりとりが楽しく幸せそうで、単行本の末尾で癒されました。
 特にこの最終7巻。不幸な死に方をしたキャラクターたちが最後に出会って交わされた会話が、全てを救ってくれたようで、マンガ版を読み続けてきてよかったと感じさせていただきました。
 マンガ版「新世界より」に関わられたみなさまへ、感謝を申し上げます。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする