2013年04月10日

「女子攻兵」三巻(松本 次郎 著 新潮社BUNCH COMICS)感想

 最近、ネットラジオを聴きながらプラモを作っています。楽しい。

 本日発売の「女子攻兵」三巻(松本 次郎 著 新潮社BUNCH COMICS)を買ってきました。
 一巻で、濃厚な精神汚染のシーン(外見が女子高生なのがエグイ)を見せられたので、二巻、三巻では、加藤かけいの俳句を借りれば「濃山吹狂気まだまだ足りぬかな」という感じがしたのですが、替わって概念ばかりが先行して読者の前に広げられていた次元世界の全貌が、少しずつ少しずつ、開かれていきます。
 二巻で味方部隊の陣地が描かれたのに続き、三巻では敵の女子攻兵部隊の陣地が描かれます。敵女子攻兵の顔が描かれたのが私には衝撃だったのですが、どうでしょう。
 まだまだ謎の残る作品世界ですが、こうなるとわざとふざけているかのように描かれている細部にまで意味を求めてしまいます。かつて、日本にSFという言葉が無かった頃、SF的な作品はミステリーというジャンルで扱われていたことを思い出します。世界やツキコというラスボス的な存在の正体を推理してみるのも面白いでしょう。こういう考察を読ませられるのが嫌いな方もいるのであえて書きませんが、一言いえば、式貴士のある短編小説を思い起こしました。
 ストーリー面では、ライバルであり戦友であるイナミとの関係が気になります。ひょっとすると、タキガワ中尉にとっては誰よりも近い存在になるかも知れませんね。ただこの二人のカンケー、進んでいったら百合になるのか薔薇になるのかにわかには判じがたいものがありますが。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 01:54| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月06日

「東京物語」下巻(滝沢 聖峰 著 大日本絵画)一言感想

 投稿小説は、久しぶりのタイピングだからかタイプミスを連発し、やはり遅々として進まない。

 今日発売だった「東京物語」下巻を読了しました。
 元は短編だったこのマンガの長編化で、太平洋戦争を通した陸軍航空と、白河大尉と細君の満里子さんのやりとりが膨らんで魅力的な物語になりました。
 面白かった、の一言では感想にならないのでもう少し書くと、短編の中で書かれていた元となる物語を知っていると、ある程度先が読めてある意味では安心して読み進めることができるのですが、不意に異なる展開になったり魅力的な新キャラクターがでてくるので、単なる短編を引き延ばした物語にはなっていません。
 滝沢先生の女性キャラがとても魅力的になったというのも書くべきことかと思います。というか、ヒロインの満里子さんがとてもいいキャラクターで。私も結婚して奥さんと暮らしたい、と思ってしまいました。戦争ものでありながら、夫婦のやりとりが魅力的だというのは、珍しいかもしれません。舞台が内地の陸軍航空審査部である理由は、多分この夫婦を描くために選ばれたんだと思います。
 最後に。このような魅力的な人々が描かれた物語だったので、人間関係が充実した時点で終わってしまえばいいのにと考えてしまいました。しかしこれは、最近親しかった猫を亡くしたという個人的事情も関わってくるでしょう。
 とてもいい作品でした。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月07日

マンガ版「新世界より」二巻(及川 徹 漫画 講談社マガジンKC)読了

 投稿小説は、長編のみレポート用紙一枚弱。

 エロくて話題になった一巻に続いて二巻が出た「新世界より」マンガ版。読みました。
 前巻にあったむやみにエロいシーンは、今回は無し、というかそんなことしている暇の無い展開が続きます。一巻から徐々にアニメ版とは異なった展開になっていましたが、二巻では世界の謎の判明の仕方が全く別になっているので、アニメではマンガ版二巻よりも先へ話が進んでいますが、マンガのネタバレにはなっていない感じです。
 っていうか、最後のページ! ここで全てがひっくり返されました。この構成はうまいなぁ。
 おまけマンガのアフレコ潜入ルポマンガや、序盤で死んだ麗子が主人公のスピンオフ「おだぶつ!! ゆう麗子ちゃん」とか、アニメの沈鬱なトーンと違うもので本の最後に楽しめるのがいいところ。
 で。三巻ではおいろけが復活してくれるとありがたいな、と思いつつ。予告のページを見たところ、期待していいのかな……?
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月11日

マンガ版「新世界より」を読んでみる

 投稿小説は、レポート用紙半分ほど。内容は頭にあるけど、具体的に内容を詰めていく作業に手間を食う。

 ネットの各所で「エロイ」と話題になっているマンガ版「新世界より」(貴志 祐介 著 講談社少年マガジンコミックス)を買ってきました。放映中のアニメ版のネタ晴らしになると嫌だな、と思いましたが、エロには勝てず。
 で、感想なのですが。
 エロい。
 ネットに転がっているようなコマだけでなく。
 初っ端の見開きから。主人公の私服がエロイな、と。
 お腹がぱっくり見えていて、股上の浅いズボン様で、内股はまた開いていて内側の肌着のようなものが見えているという。胸もぴっちりした素材ですしね。なんでしょこれ。
 でまた、体の線がことごとくエロいんですね。これは集団作業であるアニメで徹底させることのできないことなんですが、私の大好物であるヘソ周りの肉がやたらよく描きこまれていて、すごいんですね。
 ここが、動画では通称「光渡り」で地上波放送では隠さなくてはいけないような表現でしかエロスを押し出すことができないアニメとは違う事で、作家の線一つで如何様にもエロスを込めることができるマンガ表現の最たるものですね。
 内容にも触れなければならないでしょう。主人公たちの人間関係が産み出すドラマは、多分アニメと一緒だと思います。そこは変えられませんね、メディアミックスとしては。しかし、主人公を取り巻く人間の性質や、舞台装置の空気感、世界観の説明の仕方なんかはアニメとはだいぶ違う感じがします。アニメだとあまり頭に入らなかった地理的な設定は、マンガだとしっくりきます。この辺りは、絵や字を自分のペースで見られるマンガの利点ですね。
 筋立ては同じだけれど、描き方が異なる別メディア。アニメの補完関係にあるマンガになっていると思います。よっぽどアニメのネタバレが厭な人でなければ、ぜひともお勧めです。
 エロいし。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月27日

「けいおん! College」を読んで

 投稿小説のアイデアが少しずつ固まってくる。なんとか進めそうだ。

 さっそく「けいおん! college」(かきふらい著 芳文社)を買って読みました。うん、いつものけいおん! だ。
 この続編を読む限り、どう読んでもけいおん本編と同じトーンですし、アニメにしても問題はないように思えます。
 しかし、アニメ作品の方は、きちんとラストを迎えるために一つの区切りとして高校卒業を描いていて、放送を終えるという役目をこれ以上ないほど果たしていると思います。主人公たちは、高校を卒業しても、この続編の後も、大学を卒業して働き始めても、バンドという場所を続けていくと思われますので、どこまでも描き続けられるし、どこまで描いても終わらない構造の作品になってしまいます。何か波乱があって四人が別れてしまったら、それは「けいおん!」らしくない作品へと変容してしまうでしょう。
 感情移入して「けいおん!」の一人かのように読んでいる読者にとっては、想像するしかなかった主人公たちのぞの後を垣間見られたのはとても幸せな体験ですが、アニメ作品として見た場合、感動的な一区切りの後の短いエピソードはラストとして捉えるには弱いでしょうし、ファンディスク的な内容としかならないと思います、あのアニメのラストと比べると。
 そんなわけで、アニメにできそうに思えるからといって、続きを作るべきだとは単純に言えないのでありました。

 主人公の一人だったあずにゃんが、高校で新たにバンドを組んで走り出す「けいおん! highschool」はまた違った感想をもらえるかも知れませんが。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする