2012年09月08日

今頃「それでも町は廻っている」一巻読了

 世間の一部では、女児連れ去り犯がプリキュア視聴者だったという報道を元に熱く議論が交わされている、とか。女児向けアニメを大きなお友達が見ると、強姦魔になると主張する人がいるらしい。
 そういうアホは昔からいるじゃん、と私などは生暖かく見守っていますが、「プリキュア見ると強姦魔になる」肯定派の一部は「アニメファンの強姦魔が増えていないことを証明しろ」といっているらしい。それって、悪魔の証明チックじゃね? 主張する側が証明してみせるのが筋だろう。
 ……とまあ、都合よくサイレントマジョリティーにされないよう、書きとめてみる。

 テレビアニメの放映はずいぶん前に終わっている「それでも町は廻っている」(石黒 正数 著 少年画報社)ですが、前々から原作マンガを読んでみたいと思っていたので、読みました。
 不思議なマンガですね。キャラクターものではなく、小噺みたいにネタを一本通してオチを作る。魅力的な美少女が出てくる感じじゃないけど、表情がころころ変わる少女たちは愛おしい。美少女日常ものをあちこち脱臼させている感じがして、その形式をメタ的に楽しめるし、一話完結のストーリーも面白い。
 この作品のアニメを、コントのオマージュを多用する新房監督とシャフトが作ったのは、とても正しい幸運な組み合わせだと思います。新房監督が映えるのは、映像面で変わったものを使っても浮かない変わったストーリーや作品形式のものですが、「夏のあらし」とか本作みたいなコント風の作品も監督がお好きでらっしゃるのかこだわりを感じます。
 ただ、キャラクターものでコント、という作品が原作だと、1クールでまずキャラクターを立たせて、その上でコントの舞台を組み上げる、という二段作戦を取らざるを得ないところが、今のアニメ事情ではアニメ化に不向きだと言わざるを得ないと思います。放映開始から早い段階で視聴者を掴むには、キャラとストーリー展開を最初の一時間程度で進めないといけないですからね。
 ただ、この「それ町」のアニメは、キャラ面が強くなく、また主人公の声を演じた小見川千明さんの、イマドキから少しずれた声が、作品内容のずれ具合と主人公の美少女キャラからのずれ具合にマッチしていて、キャラ描写の少なさを補っていた感があって、そのお陰か脚本をコントの語りに集中できた点で、とても良作に思えたんですよ。

 原作マンガはまだまだ巻を重ねているので、ゆっくりまったりと読み進めて楽しみたいと思います。
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2012年08月19日

「さよなら絶望先生」三十巻を読んで戦慄する

 今日は何もできずにうだうだしてしまった一日。

 昨夜、枕元に持ってきた絶望先生の最終三十巻を読みました。もう早朝になろうかという時刻になってしまいましたが、最後まで読んでしまいました。
 何がすごいかというと、ヒロイン格だった風浦カフカ(P.N.)の正体。
 なんというか、伏線回収が最終話で収束していく感じは、例えば都市伝説でよくある「ドラえもんは、実は植物状態ののび太の夢」とか「クレヨンしんちゃんは、一人息子を亡くしたみさえがクレヨンで描いたお話」みたいなトンでも話をマジでやった感じです。
 最近、枕元にジーン・ウルフの短編集「デス博士の島その他の物語」を置いて時々読み返すんですが、読後感は絶望先生も勝るとも劣らないです(個人の感想です)。
 あちらこちらに散りばめられている「義務」とか、羅列ネタとかを楽しんでいた自分は、全て作者の掌の上だったのですね。
 雑誌連載時の最終巻に驚いた方々の記事を読んでみて、あらゆる場所にカフカに関する伏線があった事実を突き付けられ、改めて背筋に戦慄が走りました。
 また第一巻から読み返さなければ。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月09日

「東京物語(上)」(滝沢 聖峰 著 大日本絵画)一言雑感

 滝沢聖峰氏の東京物語といえば、以前に短編集「新太平洋戦記」(双葉社ACTION COMICS)に載っていた短編版「東京物語」(WEEKLY漫画アクション 2003年8月12日号 双葉社)がありますが、そのモチーフを長編へ仕立て上げたもののようです。
 陸軍航空審査部という実在した組織を舞台に物語が進められるので、架空戦記のような日本軍の逆転勝利が描かれるわけではないと思いますが、当時開発中の最新鋭機を扱っていた組織なので空ものが好きな私にはとても楽しみな話です。
 この陸軍航空審査部という組織については、「航空ファン」誌に連載されていた渡辺洋二氏の「未知の剣 陸軍テストパイロットの戦場」(単行本の題名)に史実が詳しく書かれています。

 そして、短編から長編へ、約十年の時を経て変わった変化は、
 女性がものすごく可愛くなった!
 主人公の奥さんが、表情豊かにとても活発な人へと描かれるので、短編版より年若な感じになりました。女性が主人公の「ばら物語」(大日本絵画)の連載で、氏が女性の造形を変化・進化させた結果、読者としては新作に「どんな女性が登場するのか」という新たな楽しみが得られました。これは嬉しい、とにかく嬉しいです。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

兵士の狂気から狂気の戦場へ「女子攻兵」02巻(松本 次郎 著 新潮社BUNCH COMICS)感想

 非投稿小説の改稿を完了。過去の投稿作も改稿を試したい。

 「女子攻兵」二巻が発売されるということで、今日という日を待ち構え、さっそく買ってきました。
 一巻では、精神汚染という狂気に侵された巨大女子高生型兵器を破壊するという話が主に描かれたため、画面に一杯の狂気が溢れる世界が印象的でした。信じられない規模の破壊が、街を、女子攻兵を襲い、街のかけらと血肉がコマ中を飛び散るド派手なエログロナンセンス。
 替わって、二巻では女子攻兵がなぜか持たされている携帯デンワに謎のメールを寄越してくるツキコへと肉薄する作戦が始動し、女子攻兵の部隊が戦う前線へと赴きます。主人公を取り巻く人間模様が描かれ、画面は地味ながらもどこまでが冗談でどこからが狂気なのかイマイチわからない恐ろしさがあります。
 中盤からは、一巻では触れられなかった女子攻兵の正規戦闘が出てきます。
 待ってました! 戦争ものといえば集団戦でしょう。女子攻兵という二重人格的な心理をいやおうなく持たされる兵科にあっては、戦場での日常がこの先どのように展開していくのか楽しみです。
 また、世界の根幹に関わりそうな謎が少しずつ開示され、狂気の中へ更なる混沌が投げ入れられていくのも魅力です。主人公の内面世界、戦争の行方、軍上層部(預言者という名のコンピュータ)の思惑、などなど様々なレベルの物語が複雑に絡み合って進行するこの物語。単行本派の私は次の巻が出るまでまた数か月、気長に待つことにしましょう。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月19日

麻生我等さんの作品掲載「初体験プラスR」購入

 在所では梅の花盛り。ミモザも突如として黄色い枝を重く下げ始めた。

 麻生我等さんが知りたいプロジェクト(仮)を進めるべく、今日発売の「初体験プラスR」(アンソロジー 少年画報社)を買ってきました。掲載ページは18ページの短編作品「ダブルドラゴン」(ヤングキング 2008年4月号掲載)と、4ページの超短編(イラスト+設定様の作品)「桃弓」(ヤングキング増刊 2007年7月29日号 キャラフルVol.2)でした。というか、今から読みます。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする