2017年08月16日

それは戦争ではないのか?

 甥っ子sが来茅。なんかゲームに夢中になってる。そうか、ネットやゲーム機のが面白いか。
 NHKで四日連続の戦争特集。ちらっと見たら、反戦なのは構わないけども、いちいち非難がましい。
 終戦後に樺太に攻め込んだソ連軍と日本軍が戦ったという番組があった。日本がポツダム宣言受諾をした後に、ソ連軍が艦砲射撃をしながら上陸してきて、日本軍が迎え撃って戦闘になったという話。NHKはこれを、日本軍がソ連と無駄に戦闘を起こしたので、被害者が増えたという風に言っていた。
 だが、ちょっと待ってほしい。最初に艦砲射撃をして停戦合意を反故にしたのは、ソ連側の方じゃないか。停戦合意は双方が共に武器を収めるという話であって、片方が撃ってきたら停戦合意にならない。戦闘になるのは当然だ。それに、撃ってくるということは民間人に対して安全が保障されないということだから、日本軍の戦闘行為は現地の民間人を守る意味もある。日本軍が無抵抗でいたとして、当時の樺太の日本人が無事だったかどうかわからない。
 どうもNHKの番組製作者は、日本が攻撃されても反撃しなければ戦争ではない、と考えている節が見て取れる。樺太では、ソ連側が艦砲射撃した時点で戦闘・戦争は起こっていると私は解釈するけれど、そうではないらしい。
 同じロジックを、例えば尖閣諸島あたりに適応すると、中国軍が上陸して占領しても、日本側が奪還に動かなければ戦争ではない、戦争にならないのだ、となる。NHKはひょっとして、尖閣諸島でそのような事態が起こった場合、自衛隊が奪還をしかけなければ戦争にはならない、尖閣諸島を中国が占領したこと自体は戦争ではない、なんて報道するつもりなんだろうか。今でも、無人島なんか中国にくれてやれ、なんて言う人間がテレビにごまんと出演しているわけだし、いわゆるコメンテーターにそういうことを言わせたりするのはありそう。
 戦争になってはならない。戦争反対。政府は自衛隊を出すな。尖閣諸島は中国にくれてやれ。
 尖閣諸島なんか取られた日には、中東やヨーロッパからの海上ルートの柔らかい横っ腹が中国海軍に食らいつかれたわけだから、中国国内で内政が悪化したりしたら、いつぞやの反日デモやレアメタル禁輸したときの代わりに、日本のシーレーン封鎖とかやってくるぞ。そうなったら、石油の輸入は大回りルートになって価格が高騰、物流を自動車に頼る日本社会はあらゆるものの値段が上昇、それが全く日本人の給与に反映されないから、悪質なスタグフレーションに陥るのは目に見えている。
 中国は理不尽な要求を日本政府にふっかけてきて、シーレーン封鎖を説いて欲しければ従えと突きつけてくる。その時にNHKは、金なりなんなりをさっさと渡して中国との関係を修復すべきとか報じるだろう。事態を招いたのは他ならぬNHK的な戦争のロジックなのに。
 自国の領土を他国に占領されてもよしとするのは、亡国のロジックだと思うんだけれど、番組を作ったスタッフは誰一人として内容に疑問は持たなかったのだろうか? 沖合から艦砲射撃をされても、戦争ではないと。
 ソ連側はどうか。彼らは戦争が終わったのは日本が降伏文書にサインした9月2日であり、それ以前の戦闘に問題は無いという立場だから(北方四島の占領はこういう主張で正当化している)、樺太で戦闘になったのも何の問題も無い、くらいは平気で言いそう。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 23:44| Comment(0) | おたく的批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月11日

炎上問題は今に始まったことではないだろう?

 さっき、アニメをBDに焼く作業をしていた合間、NHKの討論番組でネットの問題を扱っていた。断続的にしか観ていないけれども、ネットの炎上についての話を聞いた後には色々と考えた。
 そもそも、この炎上という問題、インターネットが広まるずっと以前から日本人がずっと気にしていたものである。例えば、旧家にある座敷牢は、生まれつきに障害を持った子供とか、外で問題を起こして取り返しのつかなくなった家族などを閉じ込めておき、家の悪い噂を絶つために使われていた。忌まれたのは、世人の噂、評判であった。
 更に古い記憶を掘り起こすと、「源氏物語」の作中で六条御息所は体から自らの生霊が悪さをしに出ていくのを感じて、一番問題に感じたことは「何でもないことでも悪口のネタにしてしまうこの世の中で、こいつはどうしたものか(超意訳)」というものだった。
 古くから日本人は、自分が生霊になってしまうことや、自分が悪さをすることよりも、悪口のネタにされること、すなわち炎上することを恐れていたのだ。
 結局、井戸端会議なのかネットのSNSかの違いだけで、日本人のやっていることは昔から変わっていないというのが、私の中での結論になりました。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | おたく的批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月20日

ミネベアのシェア

 先日の池上彰さんの番組で、なんとも古臭い話だが、軍産複合体がけしからんという話題をしたらしい。その影響か、武器を売っている会社の不買運動をしようと意気込んでいる方々がいるという。
 三菱やら日立やら、思い浮かぶ企業はいくつかあるけれども、個人的には「ミネベアの製品を使わないで、日常を過ごせるつもりなのか?」と問いたい。
 ミネベアは、私のサイクリングコースで片瀬江ノ島から藤沢駅前へ抜けるコースの途中にネジ工場があるので思い浮かんだのだけれど、ここは防衛省や警察向けに拳銃のライセンス生産にも取り組んでいる。
 ネジか、あちこちに使われているんだろうな、と思いつつ会社のHPを見てみると、本業はボールベアリングのようで、小さなボールベアリングだと世界シェア6割、HDDの部品では75%のシェアを誇っている。高級スマホの液晶用部品でも7割のシェア。
 こいつは凄い。ミネベア製品無しではネットもできなそうだ。

 別に企業は武器を作りたくて技術を磨いているわけではなく、先端技術を磨いていく中でその先端技術を求める防衛省とも、取引先の一つとして仕事をしているだけで、武器を作っている=死の商人というイメージは色々と本質を見誤っているように思える。
 というか、冷戦終結後の防衛関係企業は、アメリカだと不景気でぽんぽん買収が行われて、戦闘機メイカーなどもううぐボーイングがF/A−18とF−15の生産を終えるとわずか二社になってしまう。日本でも防衛から手を引く会社が増えてるので、F−35の採用条件として国内でできるだけ部品を作れるよう(国内に仕事を回すよう)交渉した経緯もある。軍産複合体が政府を牛耳るなんてのは、遠い昔の話ですよ。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | おたく的批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月17日

具体的な敗戦の理由

 ツイッターのまとめで申し訳ないのですが、第二次大戦での日本の勝てなかった理由の一端がわかるものがありました(リンクはこちら:http://togetter.com/li/937772)。
 簡単に書くと、国の化学工業の大きさが、爆薬の作れる量を決めるという話で、日本では化学工業の規模がアメリカと戦争をできるだけのものがなく、優秀な爆薬を作れる技術もなかったので、水上戦闘の切り札でもある酸素魚雷の弾頭には輸入品を使っていたとかいう話です。
 日本が大戦に負けた理由として、教育やマスコミで語られるものとしては、植民地を作るという帝国主義が時代遅れだったとか、軍隊が人命を軽視していたとか、そもそも日本人や大戦までの歴史文化が悪い物だったのだとか、具体的に理論を組み立てられるようなものではなく、ともすれば大戦中のかつてのプロパガンダ「鬼畜米英、恐るるに足らず」「臆病な米兵に負けるわけがない」みたいな精神論を、方向性だけ反対に向けただけの、これまたプロパガンダに過ぎないようなものだったりします。
 歴史というのは、勝者の正当化を目的に編まれているようなものなので、日本が悪いという論調のものは、戦後の進駐軍にとって日本を統制するには必須だったものです。しかしそれは、理屈ではありません。
 敗者としては、歴史に書かれない事物を追い求めないと本当のところはわからないのでしょう。その、本当の理由の一つが、これ、のような気がします。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 00:28| Comment(0) | TrackBack(0) | おたく的批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月25日

南スーダンの話

 昨日、録画しておいたMXの「バラいろダンディ」を観ていたら、室井佑月さんが「集団的自衛権で、南スーダンの中国軍を守ることになる。おかしい」てな話をしていました。はて、南スーダンの自衛隊は国連平和維持活動(PKO)で派遣されているはずだ。どこの馬鹿に吹き込まれたんだ、と思っていました。
 この馬鹿でした(http://togetter.com/li/877311)。
 国連PKOの同じ部隊なら、中国軍だろうと友軍じゃないですか。そりゃ、南スーダンの暴動や内戦が収まれば、当地に進出している中国企業にはプラスになるでしょうけれど、内戦は南スーダンの国民全体を覆う問題なわけです。
 日本は、中国にダメージを与えるためなら外国の国民が餓えようが死のうが関係ない、中国に損をさせるために南スーダンの人々は死ね、とかいう武闘派じゃありませんので、どこの国でも乞われれば援助したり助けるわけです。だから南スーダンの人々を助けるし、国連軍の仲間である中国軍も法律が許す範囲で助けるのです。
 他国とはいえ人の生死が関わっている問題を利用して、政権与党をこきおろす言説を説くのはちょっと質が悪いと思いました。なのでここに書いておきます。
posted by 匿名希望の茅ヶ崎人 at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | おたく的批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする